とはいっても、すぐには静かな場所へ移動することができない場合に。
どこにいても、こころの安定は得られるはずだという言葉がこちら。
『菜根譚』 八八:静中の静は真静にあらず
静かなところでしか保てないような心の静けさは、ほんとうの静けさではない。
目まぐるしいところでも心を静かに保つことができるようになってこそ、本性の真の境地である。
マルクス・アウレーリウス『自省録』第四巻 三
人は田舎や海岸や山にひきこもる場所を求める。君もまたそうした所に熱烈にあこがれる習癖がある。しかしこれはみなきわめて凡庸な考え方だ。というのは、君はいつでも好きなときに自分自身の内にひきこもることができるのである。
出典
参考
・[決定版]菜根譚 PHP研究所
・菜根譚 (講談社学術文庫)
・別冊NHK100分de名著 菜根譚×呻吟語―成功から学ぶのか、失敗から学ぶのか (教養・文化シリーズ)
・自省録(講談社学術文庫)