生き抜くために先人の知恵を学ぶ

この3点をまずおさえよう!『人を動かす』の”人間の取扱説明書”

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人間関係においてとても重要なことを教えてくれる名著「人を動かす」。

この名著にはたくさんの原則が書かれていますが、今回は基本中の基本ともいえる、「人間はどういうものか」をご紹介します。

人間の取扱説明書

人間はこういうものと書かれています。

  1. 人間は批判されても自分の非を認めない。
  2. 人間の最も深い衝動は、有用でありたい欲求である。
  3. 誰でも、自分が欲しいものだけに関心がある。

1.「自分の非を認めない」

さすがに凶悪犯罪を犯した人だったら、話は違うのではないかと思われるでしょうか。

しかし、本の中にでてくる犯罪者(電気イスに送られた人もいた)は、全く反省などしていませんでした。

自分は本当は心優しいんだとか、周りの人を守ってやったのに捕まったとか。。。

人間はそういうものだということがわかれば、おのずと原則が見えてきますね。

原則1:批判や非難で人は変わらない。

批判しても人は変わらないのなら、批判しても意味がないということになります。

本の中では、「死ぬまで恨まれたいなら、取るに足らないことを容赦なく批判しましょう」とありました。^^;

では、批判する代わりにどうするか?

理解しましょう」です。

相手の行動の理由を考える。

もしかすると、共感の心や許しの気持ち、思いやりも生まれるかもしれません。

2.「人間は有用でありたいという欲求をもっている」

人間にはたくさんの欲求があります。

例えば、健康、食事、性的満足、睡眠、お金などなど。

そして、ほとんどの欲求はたいてい満たされます。

しかし、とても切実な欲求であるにも関わらず、滅多に満たされないものがあるそうです。

有用でありたいという欲求」です。

原則2:相手が欲しいものを与える。

これは人を動かすための「たったひとつの方法」なのだそうです。

具体的には、次のような行動が紹介されていました。

  • 相手を心から評価し、惜しみなく称賛する
  • 相手を尊重する気持ちをもつ
  • 自分のことばかり考えず、人の長所を考える

「有用でありたい」という欲求を満たすような行動をとらないといけないですね。

3.「誰でも、自分が欲しいものだけに関心がある」

これはわかりやすいですね。

誰でも自分が欲しいものに感心があります。

とすると、他人に影響を与えるひとつだけの方法は、「相手の欲しいものについて話し、それを手に入れる方法を教えること」なのだそうです。

原則3:相手の視点で、相手の問題を解決する。

  • 相手に何かをさせたくなったら、「相手にやる気を起こさせるには?」と考える。
  • 相手の視点から物事を見る
  • 自分の問題ではなく、相手の問題を解決する
  • 相手の欲しいものを考える
  • 利他的な行動は有利に働く
  • 相手の欲しいものと、自分が欲しいものを結びつける
  • 叱るよりほめる

徹底的に相手の立場になって考えるということのようです。

そういう利他的な行動は、結局は自分にとって有利に働くのだそうです。

人は、すぐに結果が欲しいあまり、相手に命令だけするようなことをしてしまいがちですが、そういった方法とは全く異なるやり方です。

以上が、人間の取扱説明書の3原則でした。

『人を動かす』にはその他にもたくさんの原則がありますが、上記の内容は基本中の基本ですので、しっかり身につけたいですね!

出典

『人を動かす 完全版』D・カーネギー 新潮社

参考

『人を動かす 新装版』D・カーネギー 創元社

どの「人を動かす」本を買うべきか迷う。

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