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相手を自分に同調させる12の方法~『人を動かす』~

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相手を自分の考え方に同調させる12の方法人間関係に関する世界的な名著『人を動かす』。

今回は、その中から、「相手を自分の考え方に同調させる12の方法」をご紹介します。

その前にまず、『人を動かす』では、人間取扱説明書といって、人間とはこういうものという3大原則があります。

ご存じない方はまずこちらを読まれてみてください。

人を動かす
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人間関係においてとても重要なことを教えてくれる名著「人を動かす」。 この名著にはたくさんの原則が書かれていますが、今回は基本中の基本ともいえ ...

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1.議論で最善の成果を得る方法

まず、知っておきたいのは

言葉の戦いで相手の心を変えることは、ほとんど不可能 ということです。

ほとんど不可能なのですから、議論しても仕方がないですね。

原則1:議論で最善の結果を得たいなら、議論自体を避ける。

例として挙げられていたこと:

ある人がある言葉を「聖書」からの引用といった。正しくは「シェークスピア」からの引用だった。
その間違いを指摘し雰囲気が悪くなった。後から友人にたしなめられた。「議論してどうなる?常に丸く納めるんだ。」

ある車の営業マンは、以前、お客様に他社の車のほうが性能がいいと言われると、真っ赤になって反論していた。
しかし今では、口論をやめ、口を閉じているおかげで成績が上がった。

リンカーンは、仲間と議論ばかりする青年将校を叱った。「自分を最大限に活かそうとする人間なら、個人的な争いで時間を無駄にしない。犬に噛まれるくらいなら、犬に道を譲ったほうが良い。」

自分のために、議論は避けましょう!

2.敵を作る確実な方法と、それを回避する方法

原則2:相手の意見に敬意を示す。絶対に間違いを指摘しない。

人は自分の考えを信じ続けるものなのだそうです。

そして、それを否定されれば、守りに入り、その考えにしがみつこうとします。

ということは、相手が間違っていると言い張ることは割にあわない、ということになります。

ではどうすればよいか?

相手が間違っていると、言ってはいけません。相手を刺激せず、少々の駆け引きを使うのです。

例として、少しの気配りと、相手に間違いを指摘しない決心のおかげで、相手の善意を得た例が挙げられていました。

3.相手の敵意を最小限にし、味方に変える方法

原則3:自分の間違いは、素早くきっぱりと認める。

自分の悪い点を、相手に言われる前に言ってみましょう。
十中八九、相手は寛大な態度で受け止めてくれ、あなたのミスは最小限に抑えられるでしょう。

例:
著者が公園で犬をリードなしで散歩させていたら、警官に叱責された。「次また見つけたら裁判所行きだぞ」

後日、またリードなしでいたところを警官に見つかってしまった。

今回は即座に謝罪した。「私は現行犯で、有罪です。弁解の余地もありません。・・・」

すると、警官は「そうだな、でも、周りにだれもいなければ犬を走らせたい気持ちもわかる」

「でも、法律違反です」

「いやいや、あんたは真面目に考え過ぎているよ。丘のむこうで走らせればいいんだ。」

と態度が変わっていった。

警官も人間であり、有用感が欲しかったのだと書かれていました。

私が自分で自分を咎めたので、彼は、関大な態度をとるほかに、自尊心を満たせません

ここで自分を守ろうとしていたら結果はどうなったか。。。

自己批判は相手の敵意を消す
愚か者ほど言い訳する
「負けるが勝ち」

4.自分の考えを受け入れさせる方法

不審と嫌悪に満ちている人を説得するのは、どんな理論をもってしても不可能です。(中略)自分に同意するよう、相手に強制することはできません。しかし、もしも、やさしさと好意で接すれば、それも、今までにないほどの、やさしさと好意だったら、相手もその気になるかもしれません。

太陽が北風よりずっと早く人のコートを脱がせたように、友好、共感、尊重は、どれほどの暴風より、簡単に人の考えを変えることができるのです。

原則4:友好的に始める。

5.いつの間にか相手に同意させる方法

原則5:ただちにイエス・イエスと言わせる。

人と意見が違うところから、話を始めてはいけません。意見が同じことを強調しながら話を始めましょう。お互いの目的は同じで、違っているのはその方法だけだということをできるだけ印象づけます。

人は、ノーと言ってしまえば、自尊心がそれを変えることを許しません。後で、ノーと言ったのは賢明でなかったと思っても、人は一度口にすれば、それを維持したくなるのです。だからこそ、肯定的な方向で話を始めることは、本当に大事なのです。

6.自然に相手の考えを変える方法

原則6:相手にたくさん話させる。

相手と意見が合わないと、遮りたくなります。でも、それは危険ですからやめてください。まだ言いたいことがたくさんあるうちは、相手はあなたに注意が向きません。根気強く広い心で聞きましょう。

売り込まずに売る
自分が話すより、相手に話してもらう
謙虚でいる。

7.協力を取り付ける方法

何かを売りつけられているとか、何かを強制されているという気分は、誰も好みません。私たちは、自分の意志で買っているとか、自分の考えで動いていると感じることを好みます。

相手に強制せず、相手に自分で考えてもらったり、相手に意見を求めたりする、という例が挙げられていました。

原則7:自分で考えた気にさせる。

8.あなたの人生が驚くほどうまくいく方法

原則8:相手の視点から、誠実に物事を見る。

相手が完全に間違っていたとしても、相手はそう思っていません。非難してはいけません。(中略)理解しようとしてください。賢く、寛容で、非凡な人間は特にそうしようとします。

考えや行動には、理由があります。その理由を探し出してください。そうすれば、あなたは相手の行動、ひいては人格の鍵を手に入れることになります。真剣にその人の立場になってみましょう。

9.厄介な相手を動かす方法

原則9:相手の考えと欲求に共感する。

あなたが出会う人間の4分の3は、共感に飢え、渇望しています。与えてあげましょう。そうすれば、あなたは愛されます。

例としてでてきた言葉:

「あなたがそう感じるのも当然です。私もあなたとまったく同じように感じるでしょう。」

怒りに怒りで返さない。
相手に共感し続ける。

10.相手を良い人間に変える方法

原則10:崇高な使命感に訴える。

人が行動する時はたいてい2つの理由があるのだそうです。

一つは、他人から良く思われたいという表向きの動機で、もう一つは、本当の動機。

本当の動機を強調する必要はない。

相手を動かすには、表向きの動機(崇高な使命感)に訴えればよいそうです。

・「あなたは約束を破る人ではないとお見受けします」
・「子供の写真を公表するな」ではなく「お子さんがいらっしゃる方ならご存じのように、あまりにたくさんの注目を浴びるのは、子供にとってよくないのです」
・慈善団体に寄付すると提案して、仕事を受けてもらう

人間は正直であり、義務の履行を望んでいます。例外は、比較的わずかです。騙す意図を持った人でも、相手から正直で公正で公平だと思われたら、たいてい好意的になるという確信があります。

11.考えを効果的に伝える方法

原則11:自分の考えを演出する。

現代は、演出の時代です。単に事実を述べるだけでは十分ではありません。事実は、生き生きと、面白く、劇的であるべきです。

”理屈より演出”

12.人を動かす裏技

原則12:挑戦させる。

成果を上げるには、競争心を刺激することだ。お金を目当てにさせる下劣なやり方でなく、人より優れていたいという願望を刺激するのだ。

出典

『人を動かす 完全版』D・カーネギー 新潮社

参考

『人を動かす 新装版』D・カーネギー 創元社

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